子どもが幼稚園年長のときの話です。
男児、二つ下の妹がいます。
子どもの言っていた幼稚園では、幼稚園が終わってからも園庭でしばらく遊び、お母さんたちがそれを見守りつつおしゃべりしてから帰るのが習慣になっていました。
近所に住んでいて同じ幼稚園に通っていた男の子とうちの子は、毎日ではないにしてもかなりの確率で一緒に遊ぶことが多かったのですが、たいていケンカになってしまうのです。
そうすると男の子同士なので手が出て叩き合います。
体格も同じようなものなので、叩くのも叩かれるのも似たような力だったと思います。
しかし相手の男の子は最後には必ず泣くのです。
するとお母さんがすっ飛んできて二人を引き離すのですが、かなり荒っぽい方法でうちの子を引っ張ったりしていました。
私には下の子がいたのですぐには動けず、相手のお母さんの好きなようにさせてしまったようにも思います。
私はできるだけ二人を遊ばさないようにしましたが、相手の子がうちの子へ近寄ってくるのです。
すると遊び、ケンカになり、相手が泣き、お母さんが飛んでくる、ということの繰り返しでした。
相手のお母さんは幼稚園の先生にも相談したらしく、先生は「ケンカするから仲が悪いということではないんですよ。
関心があるから近寄るんです」とおっしゃったようですが、相手はうちの子が悪いと言ってほしかったらしく、納得できないでいたようです。
結局、相手の荒っぽいうちの子の扱いに嫌気がさし、離れるように努め、子どもにも言って聞かせて、何とか遊ばないようにしました。
たかが子どものケンカと思えず、冷静さを失う人はいます。
子どものお友達はいくらでもいる、と思って固執しないほうが精神衛生上いいかと思います。